Claude Codeで自作iOSアプリ開発
プログラミング未経験が、うちの猫を主人公にした放置系RPGを作るまで
結論:コードは書けなくても、AIの手を借りれば本当にゲームは完成する
私がやったのは、日本語で「お願い」と「ダメ出し」を繰り返すことだけ。
それでも、実在する我が家のラグドール(ココ・ミコ)が主人公の放置系RPGが、App Storeに並びました。
プログラミング未経験でも「作りたい」があれば形にできる——その過程を、うまくいかなかったところまで含めて正直にまとめます。
きっかけ:世界のどこにも「うちの猫のゲーム」は売っていない
私は、ラグドールのココとミコと暮らす様子を発信する猫YouTuber「ととねこ」です。
ある日ふと、「この2匹が冒険するゲームがあったら、絶対に遊ぶのにな」と思いました。
でも、探しても世界のどこにも売っていません。
当たり前です、うちの猫ですから。
数年前ならここで諦めるしかありませんでしたが、2026年の今は違いました。
AIに「作ってほしい」とお願いできる時代になっていたのです。
役割分担:私はプロデューサー、AIは超優秀な開発チーム
断っておくと、私はプログラマーではありません。
だから「エンジニアのふり」はせず、分からないことは分からないと言って、判断だけをする方針にしました。
やり方はとてもシンプルです。
私が「レベルアップした時、ココがジャンプして喜ぶようにして」と日本語でお願いする。
AIがコードを書く。
iPhoneで動かして確認し、「ちょっと大きいから小さくして」と返す。
この往復をひたすら繰り返しました。
- 私の担当:企画・ダメ出し・素材の用意・そして眺める係
- AIの担当:それ以外のぜんぶ(コードを書く仕事)
会社にたとえるなら、私は「プロデューサー」で、AIは「超優秀な開発チーム」。
しかもその開発チームの費用は、月に数千円でした。
数字で見る開発:700回の対話、13チャット、ビルド113
1ヶ月の開発を数字にすると、こうなりました。
- 約700回:AIと交わした対話の回数
- 13チャット:会話の制限に達するたびに作り直した、チャットの数
- ビルド113:App Storeに出したときの、積み上がったビルド番号
- 約1ヶ月:思いつきから配信までにかかった期間
数えてみると、思っていた以上に地道な往復の積み重ねでした。
ただ、その一回一回は「お願い」と「ダメ出し」なので、特別な知識はいりません。
うまくいかなかった、3つのバグ武勇伝
順調そうに聞こえるかもしれませんが、当然つまずきもありました。
とくに印象に残っている3つを紹介します。
① コメント1文字で、装備画面がマトリョーシカに
AIがコードに日本語のメモ書き(コメント)を入れた位置が悪く、プログラムの大事な記号を1個飲み込んでしまいました。
結果、装備画面のマス目が入れ子のマトリョーシカ状態に。
ただ、AI自身に「表示が崩れている」と伝えると、自分で原因を特定して直してくれました。
② ボスが強すぎて、スクリーンショットが撮れない
App Store用の画像を撮ろうとしたら、テスト用に攻撃力を2000倍にしていたのを忘れていて、ボスが登場した瞬間に溶けて消える始末。
「ボスが写りません」とカメラマン(AI)が何度もリテイクする、不思議な撮影現場になりました。
③ バトル中に流れる、謎の超長文
バトル中、たまに読めない速さで暗号のような長文が流れる怪現象が起きました。
正体は、画像データの中身(数千文字)が、そのまま画面に文字として描かれていたバグ。
AIに「特定して」とだけ伝えたら、20万行の中から犯人を見つけ出してくれました。
完成したゲーム「CocoMico Quest」の中身
こうして出来上がったのが、放置系ねこRPG「CocoMico Quest」です。
- 全150ステージ・3章構成のストーリー。
第1章は「さらわれた妹ミコを、ココが助けに行く」物語から始まります - ラスボスは、語尾が「にゃ」の魔王ウル
- 転職・装備・ガチャ・転生・図鑑・ダンジョンと、やり込み要素もひと通り
- 日本語・英語・韓国語・ドイツ語・ヒンディー語・中国語(簡体・繁体)の7言語に対応
技術的には、たった1個のHTMLファイルでできています。
画像も音もぜんぶ詰め込んで約20MB、それをアプリの皮で包んでストアに出しました。
プロのエンジニアが見たら卒倒する構成かもしれません。
でも、動けば正義。
……ということにしておいてください。
動画で見る
実際のゲーム画面や、制作の空気感は動画が一番わかりやすいです。
AIと作って学んだ、5つのコツ
同じように「AIで何か作ってみたい」という方へ、往復のなかで見えてきたコツをまとめます。
- 依頼は一度に一つずつ。
5個まとめてお願いすると、どれが良くてどれが悪かったのか評価が曖昧になります - 数字で具体的に指示する。
「大きい」ではなく「78pxを72pxに」と伝えるほど、狙い通りに直ります - 「以前のまま」など文脈を活かすと、毎回ゼロから説明せずに済みます
- 疑わしいときは「確認して」と委ねる。
原因の切り分けはAIが得意です - 実機テストは人間の仕事。
AIの「できました」を信じすぎず、必ず自分のiPhoneで触って確かめます
ゲームは、遊んでもらえて初めてゲームになる
猫は、コードを書きません。
私も、書きません。
それでも、ゲームは完成しました。
猫の手は借りられないけれど、AIの手は借りられる時代です。
ささやかですが、レビューを1件いただくたびに、本物のココとミコにちゅ〜るをあげようと思っています。
もし遊んでいただけたら、うちの猫のごはんが少しだけ豪華になります。
よくある質問
Q. プログラミングの知識は必要でしたか?
A. いいえ、私はプログラマーではありません。
やったのは日本語で「こうしてほしい」とお願いし、実機で確認して「ここを直して」とダメ出しすること。
コードはすべてAIが書きました。
Q. どのくらいの期間・手間で作れましたか?
A. 約1ヶ月です。
AIとの対話は約700回、会話の制限に達するたびに新しいチャットを作り、合計13チャット。
ビルド番号が113になるころ、App Storeに自分のゲームが並んでいました。
Q. どんなゲームですか?
A. 実在するラグドールのココとミコが主人公の、放置系ねこRPG「CocoMico Quest」です。
全150ステージ・3章構成で、転職・装備・ガチャ・転生・図鑑・ダンジョンを備え、日本語/英語/韓国語/ドイツ語/ヒンディー語/中国語(簡体・繁体)の7言語に対応しています。
基本プレイ無料です。
Q. どこで遊べますか?
A. App Storeで無料配信中です(iOS)。
「CocoMico Quest」で検索するか、このページの購入ボタンからどうぞ。
Q. 自分もAIでアプリを作れますか?
A. 作れる時代になったと思います。
コツは、依頼を一度に一つずつ伝えること、「大きい」ではなく「78pxを72pxに」のように具体的な数字で指示すること、そしてAIの『できました』を鵜呑みにせず実機テストは人間が行うことです。